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<Eパーソン>IT人材 定着後押し

林徹郎(はやし・てつろう)早大卒。大学在学中の95年からインテリジェンス(現パーソルキャリア)で新卒採用コンサルティングに従事。03年ワークポート設立、副社長に就任。42歳。神奈川県茅ケ崎市出身。

◎ワークポート 林徹郎 副社長

 IT業界に強みを持つ人材紹介大手のワークポート(東京)は1月、北海道・東北で初の拠点となる仙台支社を仙台市宮城野区に開設した。同社の林徹郎副社長に進出の狙いや事業の展望を聞いた。(聞き手は報道部・高橋公彦)

 −東北の印象は。
 「東北大や会津大があり、エンジニアやプログラマーを育てるIT系の教育が盛んだが、学んだ学生が東京に出てしまっている」
 「地場の優れた企業を見つける手段が少なく、学生は東北に働き口があることに気付いていない。実際は仙台にIT系の企業が誘致されており、選択肢はある。現状に一石を投じたい」

 −進出の狙いは。
 「新卒を含め、東北の若者に選択肢を与えたい。個々の企業の情報を得にくい状況であるならば、企業を客観的に評価できるわれわれを頼りにしてほしい。就職情報サイトや大学の就職課にはできない方法で魅力的な地元企業の情報を提供し、学生を東北にとどめたい」

 −東北の企業では人手不足が深刻だ。
 「女性や高齢者の活用はもちろんだが、人材の流動性を高めて労働生産性を上げることが不可欠。人材が適材適所に回れば、生産性は上がる。この役割を担うのも人材紹介業だ」

 −東北では人材紹介業の認知度が低い。
 「1995年ごろから国内で広まり、首都圏や関西では長い間定着している。東北では人材紹介のビジネスモデルが知られていなかったことに加え、転職についての悪いイメージが根強く残っていたからではないか」

 −支店開設から3カ月たち、変化の兆しはあるか。
 「東北の1月の有効求人倍率は過去最高を更新し、東京の人材難が波及している。現在、仙台支社には企業、求職者から想定より多くの問い合わせが寄せられている」
 「東北でも潜在的なニーズがあったのに、人材紹介のプレーヤーが不足していただけかもしれない。今後、企業と求職者の希望をマッチングし、理想的な就職を支援できると確信している」


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2018年04月06日金曜日


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