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石巻・鮎川2年ぶり調査捕鯨 三陸沖で今月下旬まで

鮎川港を出発する小型捕鯨船=5日午前、石巻市鮎川浜

 商業捕鯨の再開に向けた調査捕鯨が5日、太平洋沿岸域で始まり、小型捕鯨船4隻が石巻市の鮎川港を出港した。同港を拠点とする調査は2016年以来2年ぶり。17年度に始まった新たな調査計画に基づき、同港から半径約90キロ圏の三陸沖で今月下旬まで活動する。
 調査は日本鯨類研究所(東京)が主管し、地域捕鯨推進協会(福岡市)が実施。5月に八戸沖、9月上旬から10月末にかけて北海道の釧路沖を調査し、ミンククジラ計80頭の捕獲を目指す。
 従来の調査はクジラと漁業の競合状況を調べるため、胃の内容物の分析を中心に行ってきた。今回は耳垢栓(じこうせん)(耳あか)の分析などを通して、年齢や性成熟の状態を把握するほか、クジラの分布などを調べる。
 出港式には関係者約100人が出席し、調査の安全を祈りながら船団を見送った。調査団長を務める同研究所の磯田辰也主任研究員は「鮎川で再び調査ができ、うれしい。商業捕鯨再開に向けて、資源管理に必要なデータを収集したい」と話した。
 日本の調査捕鯨を巡っては、国際司法裁判所(ICJ)が14年に南極海での調査中止を命じた。水産庁は16年、商業捕鯨の再開を目的とした「新北西太平洋鯨類科学調査計画」を策定。同計画に基づき、17年度は夏以降、八戸や釧路で調査した。鮎川港は主に春にクジラが回遊するため、実施しなかった。


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2018年04月06日金曜日


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