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<小動物と暮らす>リス編 巣箱置かず健康確認

樹上で生活するシマリス。縦に変化のある住環境をつくってあげることが重要だ

 今回はペットショップで販売されているリスのほとんどを占める、シマリスのお話です。
 リスとハムスターは同じ飼い方でよい、と思っている人が多くいますが、この二つは実は全く別の空間で生活しています。ハムスターは地上から地下、リスは地上から樹上で生活します。ですから飼育ケージも違ってきます。
 ハムスターは木に登れません。中途半端に登れてしまう金網ケージや階段などは、けがの原因になるので厳禁です。逆にリスは金網ケージが適してます。止まり木を入れたり、上下方向に変化のある空間づくりを心掛けるとよいでしょう。
 巣箱は寝ている様子が見えず、健康状態をつかめないのが欠点です。リスは巣箱に餌を持ち込む習性があります。餌が腐ったり、かびたりしても人は気付けません。かびた餌を食べ病気を発症する危険もあります。気密性の高いプラスチック素材の巣箱は、よりカビが発生しやすく、真菌症に侵されると脱毛し、治療も長引きます。巣箱は置かない方がよいでしょう。置く場合は屋根を外します。
 フードはハムスター同様、1粒の中に全ての栄養素が入ったハードタイプをお薦めします。正しく飼育すれば約10年は生きます。人にもよく慣れます。一年のうち発情期の約1カ月間気が荒くなるので、そのときはそっとしておきましょう。
 捕まえようとして尻尾をつかむと、皮膚だけ抜けてしまうことがあるので、絶対につかまないでください。抜けた皮膚は再生不能で、断尾手術が必要です。
 病気で気を付けたいのは、人のインフルエンザや風邪がうつると言われている点です。人がかかった場合は特に注意して、近寄らないようにします。
 風邪を早く見つけるこつは、寝ている時やじっとしている時の呼吸状態を観察することです。いつもと少しでも違うと感じたときには、既に重症の場合もあります。小動物は半日で状態が急変します。即動物病院に行きましょう。以上を参考に、一日でも長く一緒に生活できるよう飼育してください。(獣医師)


2018年04月06日金曜日


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