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<飯舘村102歳自殺訴訟>東電、遺族に謝罪「文雄さんにつらい決断させた」

文雄さんの仏前に線香を手向ける東京電力の賠償担当者=5日午後2時30分ごろ、福島県飯舘村(代表撮影)

 東京電力福島第1原発事故による強制避難を前に当時102歳だった福島県飯舘村の大久保文雄さんが自殺したことを巡り、1520万円の支払いを命じた福島地裁判決を受け入れた東電は5日、文雄さんの遺族に謝罪した。
 福島復興本社の近藤通隆副代表ら3人が、文雄さんが暮らした自宅を訪れ、次男の妻で原告の美江子さん(65)と面会。「文雄さんにつらい決断をさせ、家族にもつらい思いをさせた。深くおわび申し上げます」と頭を下げ、文雄さんの仏前に線香を手向けた。
 美江子さんは「誠意が伝わってきた。原発事故が原因で自殺した人は他にもいる。遺族に寄り添った対応をしてほしい」と望んだ。来春には避難先の南相馬市から村に戻るという。
 今年2月の地裁判決によると、文雄さんは2011年4月11日、村の計画的避難区域への指定をニュースで知り、翌12日未明に自室で首をつった状態で見つかった。判決は原発事故との因果関係を認め、東電、遺族双方が控訴せず確定した。


2018年04月06日金曜日


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