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震災後ブログで勧誘 新漁師が100人突破

菅原市長(右)から記念品を受け取る須基さん(中央)と小山さん

 宮城県気仙沼港を基地とする遠洋・近海漁船の所有者でつくる県北部船主協会(気仙沼市)が東日本大震災後、ブログの発信を基に全国から受け入れた新規乗組員が100人を超えた。港の関係団体でつくる気仙沼港海事振興会(会長・菅原茂気仙沼市長)は6日、協会に謝意を伝え、新乗組員2人を励ました。
 新たに乗組員となったのは、気仙沼向洋高を今春卒業した小山雄也さん(18)と、南三陸町志津川中卒の須基友二さん(15)。2人を加え、震災後の新規就労は計101人となった。
 気仙沼市内で記念品贈呈式があり、菅原市長が「将来の気仙沼の水産を担う人材になってほしい」と激励。「海と生きる」と書かれたTシャツを贈った。
 小山さんは「しっかりした漁師になりたい」、須基さんは「下積みをしっかりして立派な漁師になりたい」とそれぞれ抱負を述べた。2人とも今月中に近海マグロはえ縄漁に出る。
 同協会では、事務局長の吉田鶴男(たづお)さん(47)が2012年、漁師の魅力を紹介するブログを始め、全国の若者を勧誘してきた。04年から5年は1人も新規乗組員がいなかったといい、「(震災後の)100人は夢の数字だった」と吉田さんは感慨深げだ。
 ただ、洋上での業務は過酷で離職率は6割に上る。「改善のため、乗組員がこまめに声を掛けるなど意識改革を進めたい」と、同協会は漁労長経験者を招いて漁の基礎知識や道具の使い方を学ぶ研修を実施。海を志す若者の船出をサポートしている。


2018年04月07日土曜日


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