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往時の威容に思いはせて 仙台城大手門跡に新説明板設置

大手門跡の正面側に設置された説明板
仙台藩町奉行所があったことを伝えるため、新たに設置された説明板=仙台市役所二日町分庁舎前

 第2次世界大戦で焼失した仙台城大手門(仙台市青葉区)の姿を分かりやすくイメージしてもらおうと、仙台市教委は新たな説明板を大手門跡の正面側に設置した。全国でも最大級の城門跡は仙台城の顔と言える存在だった。観光客が気付かずに素通りしてしまう心配がなくなり、往時の姿を想像しながら見上げる姿が増えそうだ。

 説明板は3月27日、大手門脇櫓(やぐら)(隅櫓)前に設置された。縦0.8メートル、横1.6メートルのアルミ製で、英語や中国語など4カ国語による大手門の概要説明と焼失前のモノクロ写真を掲載している。
 大手門は幅19.7メートル、高さ12.5メートル、奥行き6.8メートル。金箔(きんぱく)押しの飾り金具を用いた豪壮な城門だったが、1945年7月の仙台空襲で焼失した。
 現在は門跡を市道が通り、道路を挟んだ左右に脇櫓と大手門北側土塀がある。大手門の説明板は周囲に複数あったが、門の手前にはなく、青葉山の城跡へ向かう観光客が大手門があった位置を把握しにくかった。
 文化財課の渡部紀・仙台城史跡調査室長は「看板の前に立って視線を左右に振ったり、古い写真と同じアングルで撮影したりしてもらえれば、大手門のかつての様子がしのばれると思う」と話す。市は本年度、仮想現実(VR)技術を活用し、大手門など歴史的風景を再現した映像をスマートフォンで見られるようにする作業も始める。
 市教委は新たに仙台藩奉行所跡の説明板も青葉区の2カ所に設置した。場所は、仙台城下の南北の町奉行所があった仙台市役所二日町分庁舎前と仙台国際ホテル前。古地図入りで役割などについて説明している。
 現地で説明した長島栄一文化財課長は「まだ知られていない城下町の様子を少しでも知ってもらいたい」と話した。


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2018年04月07日土曜日


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