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<原発避難>子どもたち、お帰り 福島・5町村で学校再開「1期生、楽しみ」

小中学校の再開式で町民歌を歌う小中学生たち=6日午後0時55分ごろ、福島県富岡町
スクールバスから降りて初登校する生徒たち=6日午前8時10分ごろ、福島県飯舘村

 東京電力福島第1原発事故に伴い小中学校の避難を続けてきた福島県内5町村で6日、地元での学校生活が7年ぶりに再開された。児童生徒は計135人。原発事故前の3%にとどまるが、関係者は子どもたちの明るい未来に期待した。

 地元で再開したのは富岡町、浪江町、葛尾村、飯舘村と川俣町山木屋地区。富岡、浪江両町は避難先の仮設校舎でも授業を続ける。
 富岡町は富岡一中で再開式を開催。小中学生が全員で「大きなかぶ」の一場面を演じ、「力を合わせて楽しい学校生活を送りましょう」と声を合わせた。
 宮本皓一町長は「学校再開は町の復興にとって大きな一歩。子どもたちが夢を持てる町づくりに取り組んでいく」と力を込めた。
 避難先の郡山市から転校し、古里に戻った富岡一中2年の渡辺亜美さん(13)は取材に「景色は変わっても、みんなの優しさは変わっていない。新しい学校で勉強を頑張る」と話した。
 飯舘村では改修した飯舘中校舎で同校の生徒42人と小学校3校の児童33人が学ぶ。うち村内に暮らすのは8人で、大半が福島市など周辺から通う。
 村は遠距離通学用としてバス8台、タクシー3台を確保。再開初日、子どもたちはやや緊張した様子でバスを降りた。
 「(再開後の)1期生になる。新鮮で楽しみ」と中学2年の菅野沙菜さん(13)。改修を経て小学生と共に利用する校舎については「卒業生の思いが詰まった建物。通えてうれしい」と笑顔を見せた。
 富岡、浪江、飯舘の3町村と川俣町山木屋地区は2017年春、避難指示が解除された。葛尾村の解除は16年6月。いずれも帰還困難区域を除く。


2018年04月07日土曜日


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