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<仙台短編文学賞>震災風化 小説が歯止めに 仙台で授賞式

岸ノ里さん(左から2人目)ら受賞者を前に講評を述べる佐伯さん

 第1回仙台短編文学賞(実行委員会主催)の授賞式が7日、仙台市青葉区の河北新報社であり、「奥州ゆきを抄」で大賞に選ばれた大阪府の岸ノ里玉夫さん(58)ら受賞者5人に賞状と副賞が贈られた。
 文学関係者ら約50人が出席。選考委員の作家佐伯一麦さん(58)=仙台市=が「東日本大震災の被災地やその近くで暮らす人、遠くから被災地に心を寄せる人が、震災後の自分たちの人心に沿った文学作品を読みたいとの願いが576編の応募につながった」と講評を述べた。
 岸ノ里さんは受賞の言葉で、自身が体験した阪神大震災にも触れ「体験が心に深く沈み、言葉として浮かび上がるには時間がかかる。でもそこから立ち上がった小説は、風化にあらがう一つの文化となって人の心を結び付ける」と語った。
 文学賞は被災地から新たな文学を発信しようと、仙台市の出版社「荒(あら)蝦夷(えみし)」とプレスアート、河北新報社の3者でつくる実行委が創設した。選考委員は毎回異なる1人が務める。授賞式後、実行委は第2回文学賞の選考委員を作家の熊谷達也さん(59)=仙台市=に依頼したと発表した。


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2018年04月08日日曜日


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