宮城のニュース

出産後母親死亡 東京の遺族が医療法人を提訴

 仙台市青葉区の産婦人科医院で長女を出産後に30代女性が死亡したのは、容体悪化後も高度医療機関への転院搬送を怠ったためなどとして、東京都の30代の夫と長女が9日、医院を運営する仙台市の医療法人に約1億1300万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。
 訴えによると、女性は里帰り出産で医院に通院。40週目だった昨年8月9日に実家で破水して医院に入院し、翌10日夕に出産した。女性は子宮に癒着した胎盤が不自然にはがれる症状を起こし、担当した男性院長は手で胎盤を正常位置に戻す治療を施した。
 女性は頻脈などの症状が続き、出産から約3時間半後にショック状態となり、間もなく死亡した。死因は肺などの毛細血管が詰まる羊水塞栓(そくせん)。血液中に羊水が流入したことによるアレルギー反応だった。
 出産には内科医の妹が付き添い、異変を察知して院長に東北大病院(仙台市)への搬送を要請したが、「大丈夫」と断られたという。遺族は「異常が持続的に認められたのに何ら必要措置を取らなかった」と主張。院長は取材に「何もコメントできない」と話した。


関連ページ: 宮城 社会

2018年04月10日火曜日


先頭に戻る