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<大崎市長選>15日投開票、汚染廃棄物の処理が争点 候補者の訴えと横顔

 8日告示された大崎市長選はともに無所属で、4選を目指す現職の伊藤康志氏(68)と新人で共産党県委員会書記長の加藤幹夫氏(54)が15日の投票日に向け、論戦を繰り広げている。合併から12年の評価や東京電力福島第1原発事故で生じた汚染廃棄物の処理などが主な争点。両氏の訴えと横顔を紹介する。

◎伊藤康志さん(68)=無現(3)=合併仕上げへ実績強調

 合併からの12年間で、財政の立て直しや市民病院の移転新築などを手掛けてきた。「大崎市合併時に目指した事業はほぼ着手済みで、市民の一定の評価を得られたのではないか。引き続き4年間、まちづくりの先頭に立たせてもらいたい」と3期の実績を強調する。
 最重点施策として、合併事業の仕上げとなる新市庁舎建設とその周辺のまちづくり、東京電力福島第1原発事故で生じた汚染廃棄物の早期処理を挙げる。
 「保管する農家には苦労を強いている。これが終わらなければ、震災からの真の復興と言えない」と国の基準以下の汚染廃棄物の試験焼却を進めたい考えだ。
 高校卒業後に就農。青年団活動から、県議として政治の世界に入った。故山本壮一郎知事の「耕不尽(耕せども尽きず)」が座右の銘だ。
 高校時代に相撲でインターハイ出場経験があり、大相撲入りを目指したというのは有名な話。「今も相撲を見るのが大好き」だ。
 「次の仕事を考えるのが息抜き」という仕事人間のささやかな楽しみは、出張先などで合間を見つけて漬かる温泉。大崎市古川の自宅で妻桂子さん(62)、長男(37)と3人暮らし。

<いとう・やすし>1949年9月29日、涌谷町生まれ。小牛田農林高卒。87年から県議5期。合併市発足に伴う2006年の市長選で初当選し、3期目。

◎加藤幹夫さん(54)=無新=国や県に物言う姿勢を

 「無投票を見過ごすことができなかった。私でよければと決意した」と、告示まで1週間と迫る中で立候補を表明した。
 共産党県委員会の窓口として、2016年の参院選、17年の仙台市長選で野党共闘に尽力。「市民と政党関係者の連帯が大切だ」と痛感した。党公認で国政選挙に挑んだこともあるが、今回は初めて無所属で臨み、市民共闘を目指す。
 争点の一つに据えるのが、東京電力福島第1原発事故で生じた汚染廃棄物の処理問題。「放射能を拡散するだけ」と焼却ではなく隔離保管を訴える。「住民に不都合なことについては、国や県に従うのでなく物を言う姿勢がリーダーには求められる」と強調する。
 核兵器の廃絶など平和を守る姿勢に共感し、東北大在学中に入党した。好きな言葉は一人一人の個性が開花する社会が理想との思いから「百花繚乱(りょうらん)」。自分の性格を温厚と分析する。趣味は、スポーツ観戦と映画鑑賞。映画は社会派ドラマが好みだ。
 大崎市で暮らし始めて21年。「鳴子の温泉、ササニシキの味は格別。人も優しい」と魅力を語る。同市古川の自宅で妻(48)、長男と3人暮らし。

<かとう・みきお>1963年12月10日、栃木県那須塩原市生まれ。東北大卒。98年に共産党県委員会に勤務。党北部地区委員長などを経て、2014年から現職。


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2018年04月11日水曜日


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