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岩沼・集団移転跡地のパークゴルフ場活気呼ぶ

パークゴルフを楽しむ玉浦西地区の住民ら

 東日本大震災で被災した岩沼市玉浦地区6集落の集団移転跡地に、元住民たちがパークゴルフ場を完成させた。津波の威力を減衰させる緑の防潮堤「千年希望の丘」の公園内で、被災者の生きがいづくりを目的に市が設置と管理を許可した。元住民たちは「災害危険区域を有効活用し、健康増進につなげたい」と力を込める。
 オープニングセレモニーと初ラウンドが1日、現地であり、集団移転先の玉浦西地区の住民ら約30人が参加。「下っているから気を付けて」「ナイスパー」などと掛け声が響く中、ホールインワンも飛び出し、各ホールは和やかな雰囲気に包まれた。
 パークゴルフ場は旧長谷釜集落にある千年希望の丘の多目的広場約2ヘクタールを活用。2コース計18ホールあり、玉浦西地区の住民が直径約20センチのカップを設けるなどして3月中に造った。普段は広場で、住民らが使用する際にカップのふたを開ける。市は実証実験として2023年まで用地を貸し出し、需要を調べる。
 同市の災害危険区域は沿岸部の南北約10キロにわたる。多くは千年希望の丘として造成中だが、整備された広場はあっても利用者や訪問者は少ない。「人気のあるパークゴルフ場にし、人が集まる場所にしよう」。高齢化が進む集団移転先の住民の体力向上にもなるとして、玉浦西まちづくり住民協議会が動いた。
 協議会の小林喜美雄会長は「多くの方にパークゴルフを楽しんでもらい、長谷釜に、にぎわいを取り戻したい」と意気込む。
 市は景観の改善や心の復興を目的として、ほかにも集団移転跡地の活用を進めており、玉浦地区にはヒツジ牧場や風車、ソバ畑などがある。


2018年04月11日水曜日


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