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<G20閣僚会議>仙台市落選に臆測交錯「野党系市長だから」「復興頼みは限界」郡市長は歯切れ悪く

G20閣僚会議誘致に向けた協議会の設立総会であいさつする郡市長=1月24日、仙台市青葉区

 2019年に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合に伴う観光相会議の誘致で、仙台市が開催地に選ばれなかった背景を巡り、市議会や市役所内でさまざまな見方が広がっている。政府は選定理由を明らかにしていないが、市議らからは「国政野党系の市長だから」「誘致戦略が不十分だった」などの声が交錯する。
 「非常に残念」。10日の定例記者会見で郡和子市長は繰り返した。選外の理由や分析については「政府から詳しい内容を伺っていない。推察の域を出ないがいろいろな理由が考えられる」と歯切れが悪かった。
 15年の国連防災世界会議、16年の先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議と実績を積み上げてきた。ともに奥山恵美子前市長の下での開催決定。郡市長の政治スタンスを落選の背景に挙げる声は根強い。
 「郡市長は野党共闘のシンボルマークだから」
 複数の自民党ベテラン市議は、昨年7月の市長選で国政野党の応援を受けて勝利した郡市長と首相官邸との距離感を指摘する。他会派の幹部も「野党系首長に入る情報は豆粒みたいに小さい。官邸に門前払いされたのだろう」と推測する。
 一方、市長を支える会派の市議は「首長の政治的スタンスは関係ない。保守系だろうが野党だろうが市民には無関係」と主張する。
 観光相会議は北海道倶知安町での開催が2日、政府から発表された。仙台市の誘致戦略の課題を挙げる声も少なくない。
 「いつまでも復興頼みのやり方をするのには、限界があるのではないか」。市議の間には、東日本大震災からの復興を前面に押し出した誘致戦略にもう一工夫必要だとの指摘もある。
 誘致担当ではない部局の市幹部は「訪日外国人旅行者(インバウンド)誘致で北海道が優位なのは明らかだ。他の分野の閣僚会議も見据えて手を挙げるべきだった」と分析。一方で「(開催決定の)打率は高い方が良いが、次を見据えて手を挙げ続けることが重要だ」と話す。
 10日の会見で郡市長は「国際コンベンションシティーとしての仙台市をより強固なものにし、大規模な国際会議誘致に向けて磨きを掛けたい」と強調した。


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2018年04月12日木曜日


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