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人力車で秋田一周 冒険家の阿部さん南極挑戦前、地元でトレーニング

人力車での秋田県一周の計画概要を発表する阿部さん。今年11月に挑戦する南極遠征の体力づくりを兼ねている

 今年11月に南極の単独徒歩行に挑む秋田市出身の冒険家、阿部雅龍さん(35)=東京都=が10日、秋田県庁で記者会見を開き、今月下旬から30日間かけて人力車で県内を一周すると発表した。活動の様子はインターネットで発信する。阿部さんは「南極遠征の体力づくりを兼ねている。秋田の魅力を県外に伝えたい」と話した。
 阿部さんは秋田大在学中に冒険活動を始め、南米大陸1万1000キロを自転車で縦断したり、北極圏を単独徒歩で計2000キロ踏破したりしてきた。現在は東京・浅草で人力車を引く仕事をしている。
 今回、南極遠征のトレーニングを兼ね、浅草で使っている人力車で県内を巡る。期間は27日〜5月26日。テントなどを含め重さ約110キロの人力車を引っ張り、秋田市の秋田大手形キャンパスを発着点とする約720キロの距離を単独踏破する。
 阿部さんは日本人で初めて南極探検をした白瀬矗(のぶ)中尉=にかほ市出身=に憧れ、白瀬中尉の南極探検隊が命名した「大和雪原」から南極点を単独徒歩で目指す計画を長年温めてきた。
 今年は前哨戦として、南極のヘラクレス入江から南極点までの「ノーマルルート」約1130キロを、食料などの補給を受けずに約50日間の単独徒歩行に挑む。
 最終的には、来年11月に大和雪原から南極点までの「白瀬ルート」約1800キロを80日間の無補給単独徒歩で踏破する計画だ。ノーマルルートは世界でも26人しか成功しておらず、白瀬ルートは半分以上が人類未踏という。
 人力車での活動を通してこの南極遠征をPRし、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」により遠征費の一部を捻出する。
 阿部さんは「秋田一周は体力的、技術的にも挑戦になる」と強調。「白瀬中尉が南極に残した夢を掘り起こし、南極点に持っていきたい」と白瀬ルート踏破に意気込みを見せた。


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2018年04月12日木曜日


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