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<双葉町>全国の支援に町民から感謝を発信 ウェブ動画公開

避難当初の心境を振り返り、感謝の言葉を語る細沢さんのメッセージ

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町は、全国からの支援に感謝の気持ちを表す町民約50人のメッセージ動画の発信を始めた。伝えられなかった思いを語る機会を町民に提供し、町の現状に理解を広げる契機にもする。
 題して「ありがとうメッセージ」。復興支援員5人が昨年8〜12月、県内外の避難先であった交流会、イベント会場で参加を呼び掛けて撮影した。平均6〜7分の動画に編集。3月、動画投稿サイト「ユーチューブ」の町公式チャンネルで5回に分けて公開した。
 福島県川俣町や埼玉県加須市など避難先での炊き出しや物資支援、心の支えに対するお礼が目立つ。
 細沢栄子さん(68)は2年間避難した新潟県長岡市で、話を黙って聞いてくれたボランティアらに感謝した。「さみしくて笑うことができなかったが、心の中を吐き出すことでみんな笑顔になった」。いわき市に移った今も長岡の人たちと交流があるという。
 物資支援は細かな日用品に及んだ。いわき市に避難する江尻京子さん(71)は神奈川県に滞在時に受け取った皿や茶わんを今も大切にしている。「使う度に涙が出てくる」と語った。
 取材した支援員の小松友紀さん(26)は「避難で何が大変だったかを改めて知る機会になった」と言う。動画は災害の経験を伝える貴重な記録になっている。


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2018年04月12日木曜日


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