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<にゃんとワンポイント・実践編>患部や食器を清潔に

顎の下にニキビのできた猫。毛の根元に黒いかすのようなものが目立つ

◎ニキビ対策

 思春期に多い顔のニキビ。猫は年齢関係なく、顎下やまぶた、尾の付け根などにできることがあります。
 ニキビができるのは皮脂の分泌が多い部位です。はじめは黒いカスのようなものが毛の根元に見つかり、拭いてもブラッシングをしてもなかなか取れません。
 かゆみを感じると、四肢で引っかき、皮膚を傷つけます。細菌感染で化膿(かのう)することもあり、初期段階で手を打ちたいものです。
 ニキビは皮脂の過剰な分泌や細菌感染、アレルギーなどの要因のうち、一つないし複数が関係して発症すると考えられています。皮脂の分泌を全くなくすのは無理ですが、低脂肪のフードへの変更で抑えられるかもしれません。
 細菌感染対策は患部を清潔に保つことです。蒸しタオルなどで温め、皮脂を柔らかくして拭き取るとよいでしょう。洗浄剤での洗顔は口に入らないよう注意が必要で、皮膚や毛に薬品が残るとかえってかゆみや皮膚炎のもとになり得ます。
 食器が清潔でないと食事の際に顎が触れて細菌感染するとも言われています。食事の都度、食器を洗うことをおすすめします。
 アレルギーは、症状を引き起こす原因物質(アレルゲン)に触れさせないことで予防できますが、その特定が難しいかもしれません。フードならタンパク源の種類で、食器なら材質でアレルギーを起こすことがあります。
 フードや食器を変えた途端にニキビができ始めたのであれば、元々使っていた物に戻すと症状が消えることがあります。フードをあれこれ変えるのは、少しもったいないように思います。獣医師にアレルギー対応食を処方してもらい、1カ月試すと、食物アレルギーかどうかが分かります。
 猫がかゆみを感じて皮膚を引っかいて脱毛し、皮膚が赤く腫れて出血したり、うんだりした場合は、獣医師の治療が必要です。皮膚の炎症やかゆみを抑える抗炎症薬や、細菌感染治療のための抗菌薬を使用しないと治らないのです。
 治療中、さらに皮膚を傷つけないよう、エリザベスカラーなどの保護具を巻くこともあります。大がかりになる前に気付いてあげられるよう、お顔のチェックをしてあげてください。
(獣医師 後藤千尋)


2018年04月13日金曜日


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