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<入試のツボ>表現力と語彙不可欠

◎本年度公立高入試(2)後期・国語

 2018年度公立高入試後期選抜の国語は、例年通り大問5題の構成だった。各分野からバランスよく出題され、総合的な国語力が試されたといえる。その中で際立つのは、コミュニケーション力を問う実用文や表現力を問うテーマ作文。暮らしや社会の中で発揮できる、いわば生きるための国語力を磨くことが今後の入試対策にも求められる。
 第1問の小説と第2問の論説は読みやすかったが、やや難易度の高い問題も出た。選択問題のこつは消去法だ。よく読むとわずかに誤った内容が含まれた、一見正答らしき選択肢がある。選択肢の文を意味のまとまりごとに細分し、各箇所が適当であるか丁寧に本文をたどって確かめたい。
 第3問は例年通り古文で、江戸時代の俳諧論書「三冊子(さんぞうし)」から出題があった。動詞の主語を尋ねる問題は頻出だ。古文を読む時は動作主と会話主を意識することを心掛けよう。若干易化したのは第4問の漢字の書き取り。即答して、記述問題に臨む時間と心の余裕を得ることが望ましい。
 例年と異なっていたのは第4問の問2。グループでの話し合いと、それを受けた学校行事の紹介という二つの素材文を与え、話の流れや適切な敬語表現などを聞いた。第1問の小説でも本文を考察する対話が出題されたように、国語を通じた実践的コミュニケーション力が重視されていることの現れだろう。
 第5問の作文は三つの俳句から自分が抱く春のイメージに近いものを選び、理由を160〜200字で述べさせた。俳句から読み取ったことを自分の言葉でまとめる必要がある。思いを伝える表現力、豊かな語彙(ごい)が不可欠。日頃から本や新聞を読み、さまざまな言葉に触れてほしい。
(個別教室のアップル・田中萌八幡教室長)


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2018年04月14日土曜日


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