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<復興の桜>今年も満開 飯舘の男性が3千本植樹「仲間と笑顔で集いたい」

復興への決意を込めた石碑の前で桜を見詰める会田さん

 今年も3000本を超える桜が咲き誇る。東京電力福島第1原発事故の避難指示が昨春、一部を除き解除された福島県飯舘村。植え続けて20年以上の元養蚕農家会田征男さん(75)は「仲間と笑顔で集いたい」と手入れを重ねる。

 ヨシノザクラやオオヤマザクラなどが、村役場のある伊丹沢地区の畑や道路脇に続く。会田さんが22年前、養蚕をやめた桑畑に植え始めた。苗木は業者から購入。当初目標の1000本を超えても続け、2010年に2000本になった。
 翌年の原発事故で相馬市に家族で避難してからも、毎日のように通った。その年、全村避難となった村への住民帰還を願って自宅近くに石碑を建立した。「復興の桜 村民の絆づくり」と刻み、「さらに1000本植えて古里を彩る」と決意した。
 避難指示解除直前の昨年3月、3000本を達成した。翌4月の花見には住民ら約200人が集った。
 会田さんは今月1日、避難先から自宅に戻った。養蚕に使ってきた作業小屋をカラオケなどを楽しめるように改修し、寝泊まりできる和室も設けた。
 「みんなで花を見て、酒を飲んでここに泊まればさみしくない」と会田さん。15日に迫った今年の花見会を楽しみにしている。


2018年04月14日土曜日


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