宮城のニュース

<山元町長選>「復興の完遂」掲げる斎藤氏に町政託す

 【解説】宮城県山元町長選は、2期8年の実績を強調した現職の斎藤俊夫氏が新人の渡部孝雄氏を退け、3選を果たした。有権者は「復興の完遂」を掲げる斎藤氏に引き続き町政を託した。
 選挙戦で「ハード整備に偏重している」と批判する渡部氏に対し、斎藤氏は「限られた時間、人の中で理想通りにはいかない」とかわした。一方で、「箱もの行政にならないよう町民と共通理解を持ちたい」と危機感も率直に語った。
 危機意識の背景には大幅な人口減少と災害公営住宅建設を背景にした公共施設の維持管理費の負担増がある。町の試算によると2017年度からの40年間の維持・更新費は、施設集約などの対策を講じなければ年平均約8億円にも達する。
 避けて通れない公共施設集約の議論は、検討が進む小中学校の再編と絡むデリケートな問題だ。町民の理解を得るには、財政規律を守った予算執行が求められるが、斎藤氏の公約には数億円の支出が見込まれるパークゴルフ場整備などが盛り込まれており、今後議論を呼ぶ可能性がある。
 3選されたとはいえ、投票率の低さは現町政への積極的な信任が少なかったとも受け取れる。公共施設集約などの難しい課題を解決するためには、よりシビアな財政運営と丁寧な住民ニーズの把握が必要だ。(亘理支局・安達孝太郎)


関連ページ: 宮城 政治・行政

2018年04月16日月曜日


先頭に戻る