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7カ国のリーダーが復興に挑む福島県を視察 地元民の情熱を感じる

福島県川内村でブドウの苗木を植える若手リーダー組織のメンバーら=15日

 ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(本部ジュネーブ)が発足させた、社会貢献を行う若手リーダー組織のメンバーが15日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地を視察した。復興に取り組む福島県に関心を持ってもらい、幅広い情報発信につなげたいと経済産業省資源エネルギー庁が企画した。
 視察したのは、政治、経済、科学など各分野で活躍する33歳以下の若手組織「グローバル・シェイパーズ・コミュニティー」。日本のほかウクライナやブルガリアなど7カ国の14人が参加した。
 原発事故で一時は全域が避難区域となった同県楢葉町では、2015年に再開した木戸川のサケ漁の施設を見学した。漁協職員からは、本州有数のサケ漁獲地だったが、施設が津波被害に遭ったり、事故でサケの放流が途絶えたりして、捕獲数が震災前の10分の1以下に激減していると、厳しい現状が紹介された。
 同じく一時、全村避難した川内村では、ワイン造りを新たな産業にしようと、醸造用ブドウの栽培に取り組む生産者を訪問。本格栽培が始まった畑に入ってブドウの苗木約50本を植えた。
 都内から参加した社会起業家林志洋さん(28)は「県外で福島のニュースが報じられることが少ない中、地元住民の情熱を感じられたのは大きかった。多くの人に福島に足を運んでもらえるよう尽力したい」と話した。


2018年04月16日月曜日


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