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<宮城県警>心理専門官を新設 犯罪被害者の心境理解へ助言、支援手厚く

訓練に参加した行員らを前に講評する浅野さん(左)=13日、仙台市太白区の七十七銀行長町支店

 犯罪被害者への支援を強化しようと、宮城県警は今月、犯罪被害者支援室に警部級の新ポスト「心理専門官」を設けた。警察官や関係機関に対し、心理的な側面から被害者を理解する方法を助言する。初代に就いた浅野晴哉さん(47)は「被害者に少しでも寄り添える体制に近づけたい」と意気込む。
 「初出動」は仙台市太白区の七十七銀行長町支店で13日にあった特殊詐欺の被害防止訓練。息子を名乗る男が電話で現金を要求したとの想定で、出金のため窓口を訪ねてきた女性への行員の応対を浅野さんがチェックした。
 「窓口に来た人は『家族のために預金を下ろさなければ』と誤解している」。行員らを前に浅野さんは特殊詐欺被害に遭う人の心境を解説。「丁寧に話を聞き、現実に戻してあげてほしい」と呼び掛けた。
 浅野さんは臨床心理士の資格を持つ心理カウンセリングの専門家。児童相談所勤務やスクールカウンセラーを経て2002年4月、カウンセリングの技術職員として県警に採用された。「犯罪被害者と苦しみやつらさを共有し、負担を減らそうと努力してきた」という。
 これまでは犯罪被害者からの相談に応じる業務が中心だったが、心理専門官となった今後は警察官や各種機関の職員を対象に、被害者との接し方や心構えを教えることに重点を置く。
 浅野さんは「被害者は普通の生活から突然犯罪に巻き込まれ、非常に大きなストレスを抱える。自分の経験や技術を仲間の警察官らに伝えて、支援の充実につなげたい」と話す。
 被害者支援のための専門職員は、東北の県警では宮城の他に青森、秋田にそれぞれ警部級の職員がいる。


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2018年04月17日火曜日


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