宮城のニュース

<仙台市役所建て替え>開放的な建物か、簡素化が必要か? 市民が白熱議論

新庁舎に見立てた模型を置き比べ、建て替えの位置や規模を話し合う参加者

 仙台市役所本庁舎の建て替えを巡る市民の議論が熱を帯びてきた。青葉区の市地下鉄東西線国際センター駅「青葉の風テラス」では12日、建て替えの在り方を語り合うイベント「けんちくとひろば」があった。市民や観光客が集う開放的な建物にするか、執務スペースのみの簡素な建物にするか、活発に意見が交わされた。
 仙台市のNPO法人都市デザインワークスが初めて企画し、会社員や大学教授ら約40人が参加。現在地周辺での建て替えを想定し、隣接する勾当台公園市民広場との関係やバランスをシミュレートした。
 発泡スチロール製の模型で、勾当台エリアの街並みを再現。新庁舎に見立てた複数の大きさの建物を置き比べながら、位置や規模によって景観や空間がどう変わるのかを検証した。
 現在は仮庁舎や分庁舎に分散する部署を新庁舎に集約した場合、建物の規模は今よりも大きくなる。
 近隣の宮城県庁とほぼ同じ高さのビルの模型を現在の敷地に置くと「市民広場の空間が狭く感じられる」と否定的な声が相次いだ。「敷地の西側に寄せて南北に長く建てれば、広場空間はむしろ広がる」というアイデアも出た。
 「東一番丁通を北に向かい、正面に庁舎が見える風景に市民は慣れ親しんでいる」と、位置の変更には異論もあり「分庁舎方式のままでいい」という意見もあった。
 新庁舎の一部をオープンスペース化し、「開かれた市役所」でイベントを開催する案も浮上した。「にぎわい創出につながる」と期待が高まった一方、「大半の市民は区役所で用事が足り、本庁舎にはめったに行かない。オフィス棟で問題ない」との反論もあった。
 模型を囲んだ話し合いは2時間近く続き、議論は「今後も区役所制を維持すべきか」「行政と市民の関係はどう変わるのか」という、政令市の在り方やまちづくりにまで及んだ。
 都市デザインワークスは今後も2回程度、語り合いイベントを開く。出た意見は、市の基本構想策定に向けたパブリックコメント(意見公募)に反映させる。
 佐藤芳治事務局長は「せっかく建て替えるなら、街のにぎわいに好影響を与えてほしいし、市民が仙台のまちづくりを考える絶好の機会にしたい」と語った。


関連ページ: 宮城 社会

2018年04月17日火曜日


先頭に戻る