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歴史的資源、観光の強みに 東北6地銀と政投銀が提言

 東北6県の地方銀行6行と日本政策投資銀行(政投銀)で構成する東北観光金融ネットワークは、歴史的資源を生かし、観光振興につなげる提言をまとめた共同調査リポートを公表した。全国各地のモデルケースを踏まえ、東北でも古民家や蔵を有効に活用するよう助言。他地域との差別化を図るため県境を越えて連携し、ブランド化を進めることを促している。
 同ネットワークは、古民家5軒を宿泊施設に改修した「篠山城下町ホテルNIPPONIA」(兵庫県篠山市)など先進地8カ所を現地調査した結果として、明確なコンセプトとブランドイメージの確立の重要性を説いた。
 特に、外国人宿泊客が4割を占める「農家民宿 具座」(佐賀市)の事例については「東北で特色ある農家民宿を運営する機会は多く、外国人を引きつけることが可能」と言及した。
 東北の現状分析では、課題として他地域よりも古民家などが少なく、活用事例も多くないことを挙げた。一方、強みとしては、雄大な自然景観や温泉など歴史的資源と親和性の高い自然資源の豊富さを指摘した。
 今後は歴史的資源を調査してデータベース化し、運営事業者の発掘や地域の人材育成に努めるよう提言。「一つのブランドイメージを持った東北を目指し、県境を越えた連携を重要視するべきだ」と強調し、「東北ならではのコンテンツと組み合わせ、外国人の長期滞在と周遊を促すこともできる」と結論づけた。
 東北観光金融ネットワークを組織する青森、岩手、七十七、秋田、山形、東邦の地銀6行と政投銀は、リポートを自治体と共有するなどして事業者への協調融資などに生かす。
 同ネットワークは昨年3月、協定を結び発足。インバウンド(訪日外国人旅行客)の関心が高い歴史的資源を最初の共同調査のテーマに選んだ。


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2018年04月17日火曜日


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