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<南三陸町>台湾からの教育旅行受け入れ4年目 被災地の「今」体感 プログラム充実

大粒のカキに驚く台湾の高校生

 台湾・台中女子高級中の21人が16、17日、教育旅行として宮城県南三陸町を訪れた。町が台湾から高校生を受け入れるのは、本年度で4年目。東日本大震災の被災地の現状を伝え、民泊による交流人口の拡大につなげている。今年は町の基幹産業である漁業の体験プログラムを初めて実施し、内容を充実させている。

 生徒たちは津波にのまれた町の中心部を見て回り、台湾紅十字組織が再建を支援した南三陸病院に足を運んだ。民泊先の家族と別れる際に涙ぐむ生徒もいた。
 志津川湾の漁場で漁業体験を行い、漁師からカキのむき方を教わったり、採れたてのホヤを味わったりした。2年のシュウ・ワンティンさん(18)は「海の恵みが豊富だと感じた。震災から立ち上がる人たちの姿を見て、今を大切に生きなくてはいけないと思った」と語った。
 町は2015年、支援を受けた台湾と交流を深めようと教育旅行の受け入れを始めた。町や町観光協会の職員が年数回、台湾のイベントや学校訪問で誘致を呼び掛け、これまでに15校計約540人が訪れた。
 町商工観光課の佐藤宏明課長は「被災地を訪れることは命の学習や防災意識の向上につながる。今後も受け入れを続けていきたい」と話す。


2018年04月19日木曜日


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