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<萌えみのり>栗っこ農協、作付け拡大 業務用米に活路

萌えみのりの種まきの準備作業をする生産者

 宮城県栗原市の栗っこ農協は今年、多収穫米「萌(も)えみのり」の作付面積を2017年比1.75倍の約700ヘクタールに拡大させる。外食やおにぎり、弁当といった中食など業務用米の需要が増す中、ひとめぼれ、つや姫に次ぐ主力品種に位置付ける。担当者は「市場ニーズに沿った銘柄を推進し、農家の経営安定につなげたい」と意気込む。
 萌えみのりは食味に優れる南海128号とはえぬきの交配種。収穫量が多い品種として知られ、同農協の集計では10アール当たりの平均収量がひとめぼれより1.6俵多い10.3俵だった。17年産概算金はひとめぼれより1俵当たり500円安い1万2200円だったが、収量が多いため、10アール当たりの収入は約1万5000円上回った。
 同農協は10年、東京の卸売大手「ヤマタネ」と協力しながら、20ヘクタールで作付けを開始。16年には全国でも珍しい多収穫米に特化した部会を設け、カントリーエレベーターでの受け入れによる作業共同化や営農指導を進めてきた。その結果、17年の生産規模は約400ヘクタールにまで伸びた。
 県内の農協で最も多く全量販売契約を結ぶヤマタネからの強い要望を受け、今年はさらに大幅な生産拡大を推進。「業務用米は安値」とのイメージ刷新に向け「一俵単価でなく10アール単位での収入で考えよう」を合言葉に作付けを後押ししている。
 萌えみのりを主力品種として生産する法人の代表で同農協多収穫米生産部会の石川和彦部会長は「稲が倒伏に強く、食味もいい。商社が全量を買い取ってくれるので、安心して生産できるのも魅力だ」と強調する。
 同農協販売推進課の担当者は「業務用米の需要増は当面続く。ひとめぼれ、つや姫と並ぶ『栗っこ三大品種』として定着させたい」と話す。


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2018年04月22日日曜日


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