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<この人このまち>世界への壁登らせたい

 よしだ・なおき 1977年滝沢市生まれ。レコードショップ経営を経て、2012年にジム「ザ・ストーン・セッション」開設。連絡先は019(647)3855。

◎クライミングジム経営 吉田 直さん(41)/目標はワールドカップの岩手開催。誘致活動にも携わりたい

 国際大会の誘致に成功するなどスポーツクライミングに熱を入れる盛岡市。2020年東京五輪の種目に採用され、子どもから大人まで人気はうなぎ上りだ。クライミングジムを経営し、地元から有力選手の輩出を目指す吉田直さん(41)に、その魅力を聞いた。(盛岡総局・斎藤雄一)

 −ジム開設のきっかけは。
 「東日本大震災を経験し、チャレンジしないと、いつ人生が終わってしまうか分からないと思うようになりました。一念発起して翌年、大好きだったクライミングのジムを開きました」
 「トップ選手は日本にたくさんいますが、常々、技術が地方に届いていないと感じていました。トップ選手が岩手を訪れ、プロを目指す子どもたちと交流する場をつくるためにもジムが必要でした」
 −ジムの様子は。
 「会員は小学1年生から60代まで約5500人。3種目あるクライミングのうち、複雑な体の動かし方が求められるボルダリング用の壁を設けています」
 −競技の魅力を教えてください。
 「年齢、性別、体格に関係なく楽しめるところでしょうか。スポーツは『大人が勝つ』というイメージがありましたが、クライミングは子どもが平気で勝ったりします」
 「登り方を考える力も養えます。学校の部活動にボルダリングがあってもいいんじゃないでしょうか」
 −五輪強化選手に選ばれた盛岡中央高1年の伊藤ふたば選手も通っているそうですね。
 「遠征がない時期は週に3回ぐらい来ています。アスリートに欠かせない『自分の弱さ』を理解する能力がとても高い子ですね。彼女の影響で女の子の体験希望者が増えました」
 −岩手のクライミングの現状と展望は。
 「東京五輪の誘致や競技のインターネット配信により、特に子どもたちの関心が高まっています。震災の被災地にジムがあれば老若男女が遊べるし、コミュニケーションや体力作りのきっかけにもなります」
 −盛岡市では、今年の複合種目の国内選手権、2020年のアジア選手権と大きな大会が相次ぎます。
 「ふたば選手に続こうと地元から世界を目指す子が増えてきているので、そういう子の挑戦をサポートしていきたいです。目標はワールドカップの地元開催。誘致活動にも携わりたいですね」


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2018年04月23日月曜日


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