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宮城・名取市が震災祈念公園概要発表 鎮魂、憩い5ゾーンで構成

公園の造成予定地。右奥の日和山や、隣の慰霊碑を核として整備される

 宮城県名取市は23日の市議会議員協議会で、東日本大震災で被災した閖上地区に造る「震災メモリアル公園」の整備概要を明らかにした。鎮魂と伝承、人々の憩いを図る五つのゾーンで園内を構成する。今年夏に着工し、来年5月の利用開始を目指す。
 市によると、公園の整備地はゆりあげ港朝市北側の3.35ヘクタール。(1)閖上地区が見渡せる日和山(6.3メートル)を含む日和山ゾーン(2)慰霊碑がある祈りのゾーン(3)遺構と伝承ゾーン(4)海を望む丘ゾーン(5)憩いのゾーン−から成る。総事業費は約3億円。
 (2)には慰霊碑を高さ1.2メートルの土塁で囲んだ円形の広場を造成。(3)は、震災がれきを再利用した三色のブロック板で震災前の閖上地区の地形などを表現し、日和山から眺められるようにする。閖上大橋南側の五差路に架かっていた歩道橋のうち「閖上小学校前歩道橋」と書かれた部分や、旧商店街にあった「すずらん灯」5基も設置する。
 慰霊碑は工事期間中も現在地から移さず、訪問者が追悼できるよう配慮する。公園整備に合わせ、犠牲者の名前を記した現行の芳名板を石材に変え、記載を望まなかった犠牲者の遺族に改めて意向を確認する。
 山田司郎市長は「亡くなった方を慰霊し、震災の教訓を語り継ぐ場にすると同時に、新しい閖上地区の中心として人々が集う場になってほしい」と述べた。


2018年04月24日火曜日


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