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<宮城県警>運転卒業気分良く 免許返納の高齢者に感謝状「職員の言葉配慮欠く」抵抗感払拭狙う

運転免許証を自主返納した高齢者に贈られる感謝状と反射材
対向車線にはみ出し、信号待ちの車(右)と正面衝突した高齢ドライバーの軽乗用車=20日、仙台市宮城野区中野の国道45号

 宮城県警と県交通安全協会は5月1日から、運転免許証を自主返納した65歳以上の高齢者に感謝状を贈る。長年の安全運転への敬意を目に見える形で表し、高齢ドライバーがすがすがしく免許証を手放せる環境づくりに役立てる。

 感謝状はA4判。「交通安全に寄与されたことに深く感謝申し上げます」と記して返納者をねぎらう。1万枚を作製し、県内の免許センター4カ所と24の警察署の計28カ所に配備。腕やかばんなどに巻き付ける反射材1本とセットにして、返納手続きを終えた人に手渡す。
 県内では昨年、前年より1279人多い過去最多の5220人が自主返納した。事故を繰り返す高齢ドライバー宅への訪問指導や、免許証返納後に身分証に代用でき、スーパーや温泉施設で割引サービスが受けられる運転経歴証明書の周知など、県警の地道な取り組みが成果を出し始めている。
 一方で「手続き時、返納者への職員の言葉が配慮に欠ける」との声が相次ぐなど、窓口対応の在り方が課題だった。県警は昨夏に感謝状の進呈を始めた気仙沼署から「『気持ちよく返納できる』と好評だ」との手応えを聞きつけ、県全域への拡大を決めた。
 近年、県内では高齢ドライバーによる深刻な事故が目立つ。4月には、ブレーキとアクセルを踏み間違えた車が商業施設に突っ込む事故が2件発生したほか、幹線道路で車線をはみ出し対向車と正面衝突する事故もあった。
 県警は事故の危険を減らそうと、運転に不安を感じる高齢者に引き続き自主返納を促す考えだ。手島俊明交通事故総合分析室長は「交通安全に貢献しようと運転卒業を決意した方に感謝を伝え、免許返納の抵抗感を少しでも払拭(ふっしょく)したい」と話す。


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2018年04月24日火曜日


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