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「今すぐATMさ行ってけろ」詐欺の実例方言で紹介 遠野署と語り部協力講演活動50回達成

方言で特殊詐欺への注意を呼び掛ける菊池さん(奥左)

 特殊詐欺の被害を食い止めようと、岩手県遠野署と遠野市の民話語り部菊池タキさん(72)がタッグを組んだ講演活動が50回を数えた。被害の実例を身近な方言で紹介する取り組みで「親しみやすくて、聞きやすい」と好評だ。
 「ある時、ばさま家にいたっけ市役所の人って人から電話が来たんだど。『あなたの医療費が5万円多がったから、返したい。今すぐコンビニのATMさ行ってけろ』」
 遠野市の松崎地区センターで11日にあった講演では、集まった市民約15人に菊池さんが還付金詐欺の手口を物語仕立てで紹介。遠野署の市野川直樹生活安全課長が岩手県内の被害状況を解説した。
 主婦大橋琴さん(85)は「自分の知り合いでも被害に遭いそうになった人がいた。話を聞いて改めて人ごとではないと感じた」と話した。
 2015年に遠野市の男性が特殊詐欺の被害に遭ったのをきっかけに、遠野署が遠野物語の語り部を務める菊池さんに協力を依頼。月に2〜3回の講演をこなしている。
 最近は電子マネー取引に絡む架空請求が増えており、企業向けの講演を準備しているという。
 「新しい手口が登場するたび、内容を少しずつ変えて工夫してきた」と菊池さん。市野川課長は「特殊詐欺の被害件数は高止まりしている。講演活動を継続し、被害を未然に防ぎたい」と話す。


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2018年04月24日火曜日


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