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登米・防災ラジオを全世帯へ無償配布 緊急情報、FMで家庭に

全世帯に配布する防災ラジオ(手前)と、緊急放送設備=宮城県登米市の登米コミュニティエフエムスタジオ

 宮城県登米市は本年度、災害時の避難指示や勧告、全国瞬時警報システム(Jアラート)などの緊急情報を市民に迅速に伝えるため、スイッチを消しても自動で音声が流れる防災ラジオを無償で全戸に配布する。市全域をカバーするコミュニティーFM局の放送波を活用し、市内で起きた火災や徘徊(はいかい)といった情報も流す。FM波を活用し、防災ラジオを全戸に無償で配るのは県内自治体で初めて。

 防災ラジオは平常時、同市の登米コミュニティエフエム(はっとFM、76.7メガヘルツ)の放送のみ受信できる。定価は1台1万2000円。市に住民登録する約2万8000世帯に各1台、貸与する。6月中に対象世帯に配り終える予定だ。
 市防災課と市消防防災センター、はっとFMの3カ所に放送設備を設置。災害避難情報や緊急地震速報、気象特別警報、ミサイル発射情報などの「緊急告知」時は自動で起動し、最大音量で放送が流れる。
 市は緊急時の情報伝達手段として主に、防災無線と電子メール配信サービスを活用してきた。屋外にある防災無線は「放送が聞こえにくい」という声が市民から数多く寄せられていた。
 2008年度には防災無線を家屋の中で流す「防災行政ラジオ」を希望する約1万4000世帯者に有償で配布。機器が古くなり、更新が必要になっていた。
 民間運営のはっとFMが10年に開局。東日本大震災時は臨時災害FM局として地域の生活情報を発信するなど威力を発揮した。
 16年に中継局が整備され市全域への放送が可能となり、市は緊急告知情報の伝達に活用できると判断。17年度に事業費2億9400万円を充て、新たな防災ラジオシステムを導入した。
 市防災課の富士原孝好課長は「緊急性が高い情報は24時間いつでも家の中に音声が流れる。普段ラジオをつけない高齢の方々にも、隅々まで情報を届けることができる。ぜひ活用してほしい」と話す。


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2018年04月26日木曜日


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