宮城のニュース

<大川小津波訴訟>「災害対策充実を」 学校跡地来訪者、願い託す

旧大川小の献花台で手を合わせる来訪者=26日午後2時55分ごろ

 大川小津波事故訴訟の控訴審判決が仙台高裁であった26日、児童74人と教職員10人の計84人が死亡・行方不明になった石巻市釜谷の学校跡地には、祈りをささげる人たちが絶え間なく訪れた。学校の事前防災の過失を認めた判決に「遺族の心情を考えると妥当」「災害に備え、教育現場はしっかり対策を講じてほしい」との声が上がった。
 東京都の歯科技工士大目公嗣さん(64)は献花台で手を合わせ、校舎周辺を見学した。「渡り廊下がねじれていた。勢いがすごかったのだろう」と津波の威力を確認。「子どもを亡くした親たちの気持ちを無駄にしないよう、判決を生かしてほしい」と願った。
 「この場に立つと子どもたちの声が聞こえてくるようだ。どんな気持ちで避難したかを考えると込み上げてくるものがある」。初めて現地を訪れたという東京都の主婦奥山京子さん(63)は、当時の児童らの置かれた状況に思いを寄せた。
 控訴審では、震災時の大川小の危機管理マニュアルが適切だったかどうかが最大の争点となった。
 仙台市内の高校の講師男性(65)は「現場を見ると、なぜ裏山に逃げなかったのか疑問に思う。子どもたちを預かる学校が、危機管理の面でどう行動するかを常に考えないといけない」と語った。


関連ページ: 宮城 社会 大川小

2018年04月27日金曜日


先頭に戻る