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<にゃんとワンポイント・実践編>生活と絡め無理なく

椎間板ヘルニアで、まひのある後肢を道具で支え、リハビリ治療中のミニチュアダックスフント

◎リハビリ治療

 低下したり失われたりした体の機能を、改善していく治療法をリハビリテーションと言います。犬では主に整形疾患の治療に用いられます。
 犬の歩き方がおかしい、痛がる、動きたがらない、などの症状があれば、動物病院を受診しましょう。まず現状の把握が大事です。
 若い子は、短期間の治療で完治することもあります。が、先天性の病気や高齢で回復の遅い子、慢性の関節疾患などでは、生涯のケアを要します。リハビリ治療の目標が完治なのか、現状維持なのか、進行遅延なのかを見極め、将来を予測し、治療法を決定します。
 長期の治療は、病院以外に家庭でのケアが大事になります。過度の負担なく継続できる方法を獣医師と相談して選択しましょう。ケアの方法は、状況に合わせて変更します。
 ここでは、ご家庭で皆さんが行えるリハビリの例を紹介します。
 (1)生活環境を整える−ふらつきやまひのある子は、床にマットを敷くと滑りや転倒時のけがの予防になります。タオルやクッションを体の脇に敷くと、床擦れ防止や飲食の際の体勢を安定させるのに役立ちます。
 (2)血行促進−けがや手術痕の治癒、筋肉量の増加、痛みのもとになる炎症産物の除去にも大事です。ゲル入りの保冷剤をレンジで温め、患部に5分ほど当てます。手で犬の体をさする、優しく皮膚をつまみ上げる、足先をもむなどのマッサージも効果があります。ただし関節の屈伸や犬が痛がる行為は、病状を悪化させる危険性があります。病院で指導を受け、マッサージの方法に不安がある場合は行わないでください。
 (3)運動−獣医師から適度な運動を勧められた場合、写真のように状態に合った補助具を使って歩行訓練をしたり、遊びながらお座り、立てを繰り返したりします。
 歩行、食事、排せつなど、自分でできることが多いと犬自身のストレスが少ないでしょうし、飼い主さんも世話が楽になると思います。動物病院に相談の上、毎日のケアをできるところからやってみましょう。
(獣医師 後藤千尋)


2018年04月27日金曜日


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