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ベトナム・観世音寺から、いわき・真福寺へ 鎮魂願い観音像を寄贈

ベトナムから寄贈された「龍越観音」の開眼供養

 東日本大震災の犠牲者の鎮魂と復興を祈る観音像が、ベトナム・ダナンの観世音寺から福島県いわき市江名の真福寺に寄贈され、同寺で26日、奉納式典があった。両国の仏教関係者が交流し、被災地に思いを寄せた。
 大理石製の観音像は高さ約1.8メートル、重さ約1トン。龍に乗った姿から「龍越観音」と名付けられ、境内に建てた観音堂に安置された。同寺総代長と交遊があり、寄贈を仲立ちした華厳宗管長で奈良・東大寺の狹川普文(さがわふもん)別当(67)が導師を務め、開眼供養が行われた。
 寄贈は、狹川別当ら日本とベトナムの有志が2016年、十一面観音像を観世音寺に奉納したのがきっかけ。式典には観世音寺のティック・フエ・ビン住職らベトナムの僧侶も参列して慰霊の読経をした。
 江名地区は津波に襲われ、真福寺の檀家(だんか)4人も犠牲になった。永崎亮寛住職(71)は「大変ありがたい。ご縁を大切に供養を続けていく」と感謝した。
 東大寺の大仏開眼供養(752年)でベトナムの僧が舞楽を奉納したのが両国の仏教交流の始まりとされる。狹川別当は「両国に互いが寄進した観音様がいる意義は深い。ベトナムとの交流、互いの思いを深めていきたい」と話した。
 狹川別当らは27日、多賀城市の東北歴史博物館で28日開幕する震災復興祈念特別展「東大寺と東北 復興を支えた人々の祈り」の開会式に参列する。


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2018年04月27日金曜日


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