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悲しみ超え若い感性育む あす「風の電話」庭園で音楽祭 町出身の音楽家ら出演 岩手・大槌

音楽祭の会場になる庭園と佐々木さん

 東日本大震災の遺族に亡き人と語り合ってもらう「風の電話」が設置されている岩手県大槌町の庭園で29日、音楽祭がある。癒えない悲しみを共有し、未来を担う子どもたちに想像力や感性を育んでほしいと、有志でつくる実行委員会が企画した。
 風の電話に思いを寄せる町出身のトランペッター台隆裕さんら音楽家や、小中学生の合唱団が出演する。
 所有する庭園の一角に回線のつながっていない電話ボックスを設置した佐々木格(いたる)さん(73)も実行委の一人。音楽祭で「見えないものを見て、聞こえないものを聞く力を子どもたちに伝えたい」と語る。
 震災後、生き残った者の道しるべを探していた佐々木さんは宮沢賢治が提唱する「利他の精神」に感銘を受けた。大槌宮沢賢治研究会を結成し、詩碑の建立などに取り組んできた。
 佐々木さんは「震災を悲しむだけでなく、一人一人が生き方を考えて未来に生かさなければいけない。世界から音楽家が集い、子どもたちが本物に触れられる音楽祭に育てていきたい」と話す。
 午前11時〜午後3時。参加無料。30日には風の電話と賢治をテーマにした佐々木さんの講演もある。連絡先は佐々木さん0193(44)2544。


2018年04月28日土曜日


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