＜東大寺と東北展＞再興の歴史 被災地に光 宮城・多賀城で開幕
宮城県多賀城市の東北歴史博物館で２８日、特別展「東大寺と東北 復興を支えた人々の祈り」が始まった。約１３００年の歴史で２度の兵火から復興を遂げた東大寺の寺宝を公開し、東日本大震災からの復興を祈る。
創建期から伝わる国宝「誕生釈迦（しゃか）仏立像・灌仏（かんぶつ）盤」や、江戸時代の復興に尽力した公慶上人を表した重要文化財「公慶上人坐像（ざぞう）」など１７０点を展示。来場者は、再興へ力を結集させた当時の人々に思いをはせながら鑑賞した。
埼玉県川越市から観光を兼ねて訪れた会社員高木龍二さん（５９）は「五劫思惟阿弥陀如来（ごこうしゆいあみだにょらい）坐像を見られて良かった。東北の復興の様子も確かめて帰りたい」と話した。
東北歴史博物館、河北新報社、仙台放送、日本経済新聞社、多賀城市で構成する復興祈念－東大寺展実行委員会の主催。６月２４日まで。午前９時半～午後５時。月曜日休館。観覧料は一般１５００円、小中高校生６００円、６５歳以上１３００円。連絡先は博物館０２２（３６８）０１０６。
2018年04月29日日曜日
