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<東大寺と東北展>「重源上人模刻像制作秘話」講演再録

第222世東大寺別当 狹川普文
彫刻家 三輪途道氏
日本画家 篠崎悠美子氏

 宮城県多賀城市の東北歴史博物館で特別展「東大寺と東北 復興を支えた人々の祈り」が始まった28日、関連講演会「重源上人模刻像制作秘話」が同館であった。第222世東大寺別当の狹川普文、制作者の彫刻家三輪途道(みちよ)、彩色に協力した日本画家篠崎悠美子の3氏が制作過程や東北への思いを語った。

<過去と未来をつなぐ/文化の力で復興願う/思いたくさん詰まる>
 重源上人は、鎌倉時代に兵火で焼失した大仏と大仏殿の再建に尽力した人物。模刻像は5月29日から後期展示される国宝「重源上人坐像(ざぞう)」を基にしており、会場入り口で公開されている。
 三輪氏は東京芸術大大学院在学中に東大寺に通って2年半かけて制作、1994年に東大寺に奉納した。「『重源さん』は日本の肖像彫刻の最高傑作であると同時に、信仰として生きていることを実感した」と振り返った。
 篠崎氏は「一番大事なのは心。文化財はたくさんの人々の思いが詰まっているから大切な宝になる」と話す。
 狹川氏は「模刻像は現代の作品だが昔からつながっている。次につなげていくことが大切」と述べた。
 東北の復興について、三輪氏は「現代美術や文化財を使った新しいムーブメントを起こせないか。文化の力で復興できることを願う」と語った。


2018年04月29日日曜日


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