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「もうかる農家」育成へ 福島・国見町の農業ビジネス訓練所 あす開所

トマトを栽培するハウスで土の状態を確かめる担当職員

 福島県国見町は30日、「くにみ農業ビジネス訓練所」を開所する。収益向上を目指す農業者に、トマトやジャガイモなど17品目の栽培方法を指導。隣接する道の駅で直売し、「売れる農業」の実践者を育てる。自治体運営の施設で多品種の栽培を指導するのは珍しいという。

 訓練所は国道4号沿いの道の駅「国見あつかしの郷(さと)」に隣接。座学用の研修所や、栽培ハウス5棟(広さ計16.5アール)と農地(9アール)などを整備した。事業費約1億2000万円の大半を国の助成で賄った。
 売りは指導する品種の多さだ。春はトウモロコシを植え、秋は白菜を収穫するというように、季節に応じた栽培を体験。年間を通して栽培できる技術を教え、農家収益の安定化も目指す。
 直売所での販売では経営感覚を養う。町産業振興課の担当者は「間近で消費者の反応を見ることで、作物の品質に対する意識を育てられる」と語る。
 受講は無料だが、教材費は別途必要。就農希望者対象の「長期研修」(1〜2年間)と、栽培品目を増やしたい地元農家など向けの「短期研修」(数カ月間)がある。町内の親子向けに、定植と収穫の「栽培体験研修」も企画する。
 自治体運営の農業訓練施設は、地元の主力品種に絞って指導する例が多い。町の担当者は「多品種の栽培を学び、『この品種なら自分でできそう』という意識を持ってほしい。地元農家全体のレベルアップにつなげたい」と期待する。
 連絡先は国見町産業振興課024(585)2986。


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2018年04月29日日曜日


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