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伝統の「流れ橋」集落の絆の象徴 大雨で壊れた「松日橋」住民の手で復旧

復旧した「松日橋」を渡る人々

 岩手県住田町下有住の気仙川で29日、大雨で壊れた「松日橋」の復旧作業があった。汗ばむ陽気の中、周辺住民ら約20人が300年以上前から続くとされる木製橋を架けた。
 長さ40メートル、高さ1.7メートル前後の橋は増水時に橋板が浮き、二股の枝の橋脚が倒れる。流れに逆らわず、橋を傷つけない先人の知恵だ。部材はワイヤと針金で岸につながり、流失しない。
 橋は3月の大雨で流され、雪解けの増水が落ち着くのを待って作業に臨んだ。住民が川に入り、橋脚の微妙な高さを調整しながら4枚の橋板を乗せた。
 こうした「流れ橋」が残るのは町内唯一。今も農作業などの際に住民が通る。受益者組合長の金野純一さん(73)は「橋は集落の絆の象徴で、ずっと残したい」と、満足げに汗をぬぐった。


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2018年04月30日月曜日


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