山形のニュース

天地の営み「星景写真」で 新庄の森さんが初の個展

星景写真を撮影している森さん(左)。個展では来場者に撮影方法などを説明している

 東日本大震災があった2011年3月11日の星空のイメージに触発され、星空と地上の風景を一緒に切り取る「星景写真」の撮影に取り組んでいる山形県新庄市のアマチュア写真家が、同市雪の里情報館で初の個展を開いている。山形県内を中心に栗原市や由利本荘市など宮城、秋田両県の景勝地や田園風景で撮影した約40点を展示。時に壮大に時に温かく、天と地の営みを表現している。

 星景写真を撮影しているのは、新庄市の自営業森茂さん(63)。輝きを放つ星空に、橋や鳥居、ソバ畑など人々の暮らしや季節を感じさせる景色を絡めて撮っている。
 作品展「星空を紡ぐ」には山形県遊佐町の名勝・十六羅漢岩や同県大蔵村の雪の回廊、栗原市の伊豆沼などをモチーフにした作品を集めた。
 主に風景やスナップなどを撮っていた森さんが、星景写真に興味を持ったのは震災がきっかけ。11年4月7日の最大余震で新庄市内が停電した夜、満天の星を見て心を揺さぶられた。
 「かけがえのない多くの命が失われたあの夜、被災地の空には無数の星が輝いていたと聞いた。地上に生き、美しい星空を見上げられる幸せを伝えたいと思った」と森さん。「古里の良さを伝える手段の一つになればいい」と夜空にレンズを向け始めた。
 地元の山形県最上地方は人工の光が少ない利点がある一方、冬を中心に厚い雲に覆われる日が多い。昼間の年間日照時間は全国で最も少なく、夜も曇りがちなことが多いのが難点だ。
 森さんは「最上地方でも撮影に適したいい場所はまだまだあり、チャンスを狙っている。撮り方もいろいろと工夫できそう」と意欲を見せる。
 入場無料。午前9時〜午後5時。31日まで。月曜日休館。


関連ページ: 山形 社会

2018年05月02日水曜日


先頭に戻る