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<宮城のご当地マラソン>(3)ひとめぼれマラソン(美里町)/晩秋の味覚でもてなし

スタートで元気よく駆け出す小学生たち=昨年11月、美里町の町トレーニングセンター

マラソンブームは衰え知らず。市民マラソン大会は県内各地で季節ごとに開かれている。杜の都を駆け抜ける13日の仙台国際ハーフマラソンだけでなく、根強いファンを持つ地域密着のレースがある。地形を生かしたコース、沿道の声援、眺望、ごちそう。魅力は多彩だ。ランナーも応援する人も、老若男女が思い思いのペースで楽しめるご当地マラソンを紹介する。

 宮城県美里町の「ひとめぼれマラソン」は毎年11月3日、稲刈りを終えた晩秋の田園地帯を駆け抜ける。今年で26回目を迎える。
 県内外から集まった1200人を超す参加者が2〜10キロのコースで健脚を競う。メインは10キロ=図=。親子が手をつないでゴールする「親子ペア」(2キロ)は大会開始当初から続く名物種目だ。
 地元ボランティアら関係者約300人が運営を支える。コースの安全誘導に加え、おにぎりと豚汁の炊き出しや、県外の参加者向けに特産のコメ「ひとめぼれ」(500グラム)をプレゼントするなど、おもてなしの心も忘れない。
 旧小牛田町内のマラソン愛好家らが企画し、1992年に始まった。町トレーニングセンターをスタートし、当初は水田を抜けてJR小牛田駅周辺の目抜き通りを走る町内1周レースだった。昨年から交通事情などを考慮し、町中心部のコースを外した。
 第1回から開催に携わる町体育協会会長の武田高誠(たかし)さん(70)は「みんなが楽しめる大会を、という思いで始めた。気持ちよく走ってもらうため、安全面を最優先にしている」と話す。
 東日本大震災の爪痕は内陸の同町でも小さくなかった。農道が波打つなどの被害が出て、2011年大会の開催を断念。翌12年大会では常連だった沿岸の参加者が減り、心を痛めた。そんな中、サンマを手土産に気仙沼市から訪れた参加者に触れ、武田さんは「大会を続けてきた意義を感じた」と振り返る。
 当初は500〜700人程度だった参加者は今や、倍に増えた。今年も同規模の大会を視野に詳細を詰めている。「毎年出場してくれる人たちと年に1度の再会が楽しみ。多くの人に参加してほしい」と武田さん。小さな町の大きな交流を心待ちにする。

<走ってみよう>
 17年コースは2、3、5、10キロで男女・年齢別に16種目。定員は親子ペア120組(240人)、2キロ2種目計120人、3キロ2種目計150人、5キロ6種目計250人、10キロ5種目計400人。参加料は小中学生1500円、高校生2000円、一般2500円、親子ペア3000円。最も印象的な仮装に贈るパフォーマンス賞や地場食品が当たる抽選会もある。詳細は9月中に決定。大会事務局0229(34)2865。


2018年05月03日木曜日


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