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<楽天>岸、渾身131球 3安打完封で連敗止める

2年ぶりの完封勝利を挙げ、グラブをたたいて喜ぶ東北楽天・岸

 これぞ東北楽天が誇るエース岸の投球だ。「1−0で勝てたのが大きい。5月最初の試合の勝ちとなったしね」と連敗ストッパーとなり自賛した。九回2死一、二塁、最後の131球目、渾身(こんしん)の149キロで大田を中飛に仕留め、勝利に酔いしれた。
 最大の見せ場は七回2死二塁。二回に「ものすごい打球」(岸)でプロ初安打となる二塁打を打たれていた清宮を返り討ちにした。
 ここで嶋は「五回の打席では変化球で三振していたので直球を胸元へ」のサイン。岸は要求通り1、3球目の速球で2ストライクを奪うと、フルカウントからの6球目は低めへチェンジアップを投じた。見事な緩急で、清宮のバットに空を切らせた。岸は「これが今後に生きるかな」とにやりと笑った。
 昨季は7月に札幌ドームで勝利して以降、白星に見放されたが、今季は違う。本拠地開幕戦に8回無失点で勝てなかったことを心配した知人から、勝負事で1位になる御利益があるとされる「日光二荒山神社中宮祠」(栃木県日光市)の「いちいの勝守」を贈られた。
 球場で使うかばんにいつも入れている岸は「また御利益があった」と言う。「連敗を止め、連勝につなげたいと、完投する気持ちだった」。クールな顔に隠された熱意で手にした大きな1勝だった。(金野正之)


2018年05月03日木曜日


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