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<秋田おばこ農協>前組合長が赤字隠し指示 第三者委の調査を県に報告

記者会見する秋田おばこ農協の原組合長(左から2人目)ら

 コメの直接販売で多額の累積赤字と未収金が発生した秋田おばこ農協(大仙市、原喜孝組合長)は2日、前組合長(故人)が赤字隠しを指示したとする第三者委員会の調査内容と農協の経営改善方針の骨子を秋田県に報告した。
 農協は今後、赤字解消に向けて歴代役員に協力金を要請するほか、農産物の販売手数料を引き上げて農家にも負担してもらい、6%台に下がった自己資本比率を早期に8%以上へと回復させる方針。
 第三者委の報告書は、2011年産の加工用米の収支で「当時の米穀課長が前組合長から赤字を黒字に変えるよう指示を受けた」などと記述した。
 コメの直接販売に伴う赤字額は、3月末時点で62億8000万円。これとは別に、宮城県北の米穀卸売会社との間に12億5000万円の未収金がある。
 赤字が膨らんだ要因として報告書は、収支状況を把握する体制が不十分で、理事会のガバナンス機能も足りなかったとした。
 県庁で記者会見した原組合長は「直接販売が急拡大した時から問題が生じた。米穀課長が(数字上の黒字転換を)上司に訴えた段階で対応していれば大事に至らなかった」と苦しげな表情を見せた。
 直接販売の共同計算は、農協が組合員からコメの販売委託を受け、卸売業者らから得た販売代金を組合員に還元する仕組み。農協は集荷時に仮払金を支払い、収支が赤字になれば組合員に過払い分を請求する。
 原組合長は「利益や損失が出たら説明すれば良かった。うその積み重ねが大きな問題になった」と述べた。
 農協は常勤役員の報酬を50%カットし、職員の給与も削減する方針。それらを盛り込んだ経営改善策を6月の総代会で決める。


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2018年05月03日木曜日


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