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改憲巡り各党の動き活発に 与党、不祥事続きで論議進まず 野党、護憲掲げ足並みそろえる

自民が開いた憲法改正フォーラム。憲法改正を巡る各党の動きが活発になっている

 安倍晋三首相が意欲を示す憲法改正を巡り、宮城県内各党の動きが活発になっている。改憲、護憲の論陣を張る与野党は集会や街頭で市民の理解を得ようと懸命だ。森友・加計学園問題などで内閣支持率が下がる中、与党は改憲の先行きに危機感を抱く。野党は政権批判を強め、政局化の様相を帯び始めた。
 自民党衆院宮城1、2区の両支部は3日の憲法記念日を前に、4月28日、仙台市青葉区で憲法改正フォーラムを初めて開いた。党憲法改正推進本部顧問の下村博文元文部科学相を招き、約300人が出席した。
 党は3月、憲法9条に自衛隊を明記するなどの改正憲法案をまとめた。下村氏は「自衛隊の存在が国民に認められているのに、違憲の指摘があるのは政治の無責任」と強調。政権の不祥事に攻勢を強める野党を「憲法論議は政局とは関係ない。国会審議に応じるべきだ」とけん制した。
 党県連憲法改正推進本部長の相沢光哉県議は相次ぐ不祥事を踏まえ、「憲法を正面切って議論しにくい状況だ」と認めつつ、「改憲を実現できるのは安倍政権しかない。何とか年内の国会発議に持ち込んでほしい」と話す。
 公明党県本部は2日、井上義久幹事長を招き、青葉区で街頭演説会を開催。井上氏は憲法3原則の堅持を掲げた上で「時代のニーズに対応し、新しい条項を書き加える『加憲』が現実的ではないか」と訴えた。庄子賢一県本部代表は「期限を切って結論を出す話ではない」とくぎを刺す。
 野党は護憲と安倍1強批判で足並みをそろえる。立憲民主党県連の岡本章子代表は、1日に青葉区であった県労連のメーデー集会に初めて招かれ、県内の共産党関係者と共に「改憲反対」の気勢を上げた。
 立民県連は19日に行うタウンミーティングで、憲法と民主主義をテーマに据える予定だ。鎌田さゆり幹事長は「国民の暮らしが疲弊する中、やるべきことは改憲ではない」と言い切る。
 共産党県委員会は9条改正に反対する3000万人の署名を集める全国運動への協力を呼び掛ける。中島康博委員長は「共感を広げる」と意気込む。
 社民党は、市民団体が4月21日、青葉区で開いた勉強会に福島瑞穂副党首が出席し「うそまみれの安倍政権を退陣に追い込むことが改憲を遠ざける唯一の道だ」と指摘。岸田清実党県連代表も「問題噴出の政権では憲法の『け』の字も議論できない」と批判した。


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2018年05月04日金曜日


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