宮城のニュース

復興祈り海上渡御 祭り再開、古里に活気 宮城・南三陸町

みこしを船に載せて伊里前湾を回る歌津地区の氏子たち
11年ぶりにみこしの海上渡御がおこなわれた三嶋神社の復興記念大祭=3日、南三陸町歌津の管の浜漁港

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の歌津地区で3日、三嶋神社と計仙麻(けせま)大嶋神社の合同大祭があった。11年ぶりに伝統のみこし海上渡御が復活。震災後に三嶋神社にみこしを寄贈した静岡県裾野市の住民も参加し、海の平穏と地域の復興を祈った。
 海上渡御は裾野市の三嶋神社のみこしも加わり、2基を船に載せ、伊里前湾を回った。海上で祈りをささげた後、一行は獅子舞を披露したり、笛や太鼓でおはやしを奏でたりして地区内を練り歩いた。
 住宅の高台移転が進み、津波で流失した社務所が移転新築されたのを機に、震災後に途絶えていた祭り開催の機運が高まった。実行委員長の及川均さん(70)は「祭りの道具や資料が津波で流されてゼロからの出発だったが、祭りをやろうという心意気は失わなかった。地域が一丸となり、前に進みたい」と語った。
 裾野市の住民とのつながりは、震災が起きた2011年にさかのぼる。伊里前小に支援物資を届けた住民が、車を止めて一夜を過ごした場所が三嶋神社の付近だった。裾野市にも同名の三嶋神社があり、住民から聞いた神社関係者が支援に乗り出した。
 祭りの団長を務めた裾野市の植松由夫さん(64)は「歌津の人たちと縁ができ、兄弟みこしが実現した。今後も町の復興を応援したい」と話す。
 祭りは4日もあり、町内の漁港や団地でみこしを披露する。


2018年05月04日金曜日


先頭に戻る