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おもしろ「TONO学」人気じわり 遠野物語の現場訪ね、地域文化学び直す

カッパ伝承が残る淵を巡った「おもしろTONO学」=4月22日、遠野市

 「遠野物語」を入り口に遠野市の文化や歴史を学び直すイベント「おもしろTONO学」が人気を呼んでいる。地域おこし協力隊員の富川岳さん(31)ら移住者3人が企画した。物語の現場を訪れ、不思議な世界を体験するフィールドワークが特徴だ。
 TONO学は昨年10月に始まり、毎回、市内外からの参加者で満員となる。今年は12月までに計11回の開催を予定する。
 移住当初は遠野物語を難解に感じ、敬遠していたという富川さんだが、地元の研究者と出会い「面白がり方が分かった」。
 妖怪や神が登場し、動物との共存や死生観が語られる全119話に「100年以上前の人々の考えや生き方が詰まっている。遠野が現世と異界が重なり合う土地に感じられ、深く知りたくなった」と言う。
 市民と共に「遠野」を学び、再発見した魅力を発信しようとプロジェクトを始動。TONO学を軸にツアーや土産物の開発を構想する。
 TONO学では郷土芸能や郷土食も取り上げていく。地域おこし協力隊員の及川敏恵さん(37)は「脈々と受け継がれる手仕事や童歌に光を当てたい。地元の人が価値に気付き、誇りを抱くきっかけにしたい」と語る。
 「民話の里」として知られる遠野市だが、近年は観光客数の減少傾向が続く。
 プロジェクトに協力するイタリアからの移住者レナータ・ピアッツァさん(49)は「現地を歩き、深掘りすることで遠野物語の本当の面白さが分かる。従来のハコモノ観光とは違う魅力を伝えたい」と意気込む。
 イベントはフェイスブックで告知している。連絡先はメールアドレスinfo@toknowjp.com


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2018年05月04日金曜日


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