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築80年の旧「喰丸小」交流拠点に再生 倍賞さん招きあす催し 福島・昭和村

改修工事を終え、活用される旧喰丸小
かつての様子を再現した教室

 福島県昭和村の築80年余の旧「喰丸(くいまる)小」の木造校舎が保存され、交流・観光拠点施設として活用されることになった。女優倍賞千恵子さん主演の映画「ハーメルン」(2013年)の主な撮影現場になり、保存の機運が高まり、村が解体方針を一転させて改修した。5日には倍賞さんらを招いたオープニングイベントがある。

 校舎は木造2階。1937年の建築当時の児童は84人。最も多かった60年代は約110人が学んだが、過疎化や少子高齢化の進展で80年に統合、閉校した。
 村によると、閉校後に体育館とプールを解体。校舎も壊す予定だったが2009年、映画撮影の話が舞い込み、解体を先送りした。
 映画は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を機に、「昭和村」「喰丸小」の実名の舞台設定に変更され、福島の豊かな自然を伝える作品になった。
 映画公開後、校舎は失われた古里の風景として話題となり、保存運動に発展。村人口の2倍に当たる約2400人の署名が村に寄せられた。
 村は昨年、1億4500万円をかけて改修に着手。今年4月末に完了し開所した。基礎から直す大規模工事で可能な限り部材を再利用し、六つある当時の教室などを再現した。
 自由に見学でき、地域活動の場として貸し出す。村産業建設課観光交流係と村観光協会が入居し、観光や移住の窓口にもなる。菅家弘樹観光交流係長は「昔を懐かしむ人も多い。大勢に訪れてほしい」と話す。
 5日は午前10時半から倍賞さんのライブ、午後1時半からハーメルンの上映会がある。午前9時から整理券を現地で配る。
 施設は月・火曜日定休。開館は午前9時〜午後5時。連絡先は村産業建設課観光交流係0241(57)2124。


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2018年05月04日金曜日


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