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来夏参院選と知事選控える岩手 候補擁立へ与野党始動 鍵握る達増氏の去就

来年の参院選、知事選に向けて気勢を上げた自民党県連大会=4月14日
来年夏の参院選をにらんで統一候補の擁立作業を始めた野党4党実務者会議=4月10日

 来年夏に参院選と任期満了(2019年9月10日)に伴う知事選を控える岩手県で、与野党による候補擁立作業が始まった。各党の戦略通りなら、岩手の大型選挙「ダブルヘッダー」は早々に候補が出そろい、長い長い前哨戦の火ぶたが切られることになるのだが、果たして…。(盛岡総局・浦響子、斎藤雄一)

 昨年秋の衆院選で崩壊したはずの野党共闘が再起動した。民進、共産、自由、社民4党の県内組織は4月10日に実務者会議を招集。参院岩手選挙区(改選数1)をにらみ、統一候補の擁立協議が本格化した。
 野党共闘にひびを入れた民進党の離合集散に関し、佐々木朋和県連幹事長は「(他党から)特段の反発はなかった」と強調。6月の党県連大会までに「独自候補を絞り込みたい」と踏み込んだ。
 その4日後、今度は自民党が県連大会で権勢を誇示した。千葉伝県連会長は、参院選と知事選をセットで捉え「1年前には、どちらも候補を出したい」と、こちらも踏み込んでみせた。
 順当なら参院選には元復興相で現在3期目の現職平野達男氏(64)を立て、知事選一本に的を絞って人選を進めることになる。
 だが、15年の前回知事選では、くら替え立候補を予定していた平野氏が告示直前に翻意。自民党は不戦敗に追い込まれた。
 県連内には今も、「平野氏は前回知事選のけじめをつけるべきだ」と知事選立候補を迫る声がくすぶる。県連執行部も「参院選は現職(の平野氏)優先だが、その進退いかんで新しい候補の擁立に転じる」と含みを持たせた。
 一方の野党共闘。参院選の候補擁立についてある民進党県議は「小沢(一郎自由党)代表(衆院岩手3区)がどう出てくるかだ」と警戒する。
 前回参院選(16年)では、民進党と小沢氏率いる生活の党が主導権争いを繰り広げ、候補擁立が遅れる事態を招いた。自民党に対抗して早期擁立を果たすには、東京から岩手ににらみを利かせる小沢氏の意向に注意を払わなければならない。
 「2連戦」に向けた両陣営の候補擁立作業は、野党共闘による現職知事達増拓也氏(53)の4選立候補を大前提にして進む。鍵を握るのは達増氏の去就だ。
 1月には共産党県委員会の旗開きに初めて出席。県の次期総合計画(19〜28年度)の策定を主導し、来年の知事選直前には全県を会場に三陸防災復興博を開催する。
 県内の政党関係者は口をそろえて「これら全てが達増氏の4選立候補を示唆している」と言うが、県庁内には別の見方もある。
 「達増氏が師と仰ぐ小沢氏の基本戦略は、野党共闘の成功事例を岩手で積み重ねることにある。達増氏も一心同体で行動する。本人から4選立候補の決意を聞くまで本当のところは分からない」
 県幹部はこう語り、与野党の候補擁立も「結局は達増氏の態度表明まで何も決まらないだろう」と予測する。


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2018年05月05日土曜日


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