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十一面観音、避難者帰還への祈り 南相馬・小高で修復終え公開

「藪内の十一面観音」修復を喜ぶ地区住民ら

 福島県南相馬市小高区の市指定有形文化財「藪内の十一面観音」立像の修復が終わり、地元住民らに公開されている。東日本大震災で傷んだ箇所を含め、全面的に解体修理した。住民らは東京電力福島第1原発事故に伴う避難者の「帰還につながってほしい」と祈る。
 像は鎌倉時代後期のカヤ材の一木造り。小高区の木造仏像では最も古い。
 震災で耳や足の一部が欠けた高さ約1.2メートルの仏像本体と、約40センチの台座を都内の専門業者が昨夏から解体してクリーニング。欠損部分はヒノキ材で付け足し、漆や彩色部分の剥落を防いだ。費用は住友財団の助成金を含め約377万円。
 小高区の上浦公会堂で4月26日に披露され、住民ら約20人が修復を喜んだ。原発事故に伴う避難指示の解除後、地区に戻った鈴木敬徳さん(76)は「神仏を元通りにして若い衆に継いでいきたい」と語った。
 観音像は6月29日まで、南相馬市博物館エントランスホールに展示される。


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2018年05月05日土曜日


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