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女性リーダー育成プログラム好評 仙台市など企業向けに毎年開催 自身の強み分析し成果生かす

成果報告会に向けディスカッションをする参加者ら=2017年10月、仙台市青葉区のエル・ソーラ仙台(せんだい男女共同参画財団提供)

 仙台市とせんだい男女共同参画財団が企業向けに毎年開いている研修「仙台女性リーダー・トレーニング・プログラム」が好評だ。参加費が15万円と安くはないが、6月に始まる本年度は、定員の20人を超える24人の応募があった。企業が応募し、女性社員がリーダーの在り方を体系的に学ぶ自治体主催のプログラムは、全国でも珍しい。自分の強みを分析し、多様なリーダー像やチーム作りを学べるのが特長だ。(報道部・横川琴実)

 研修は毎年6月ごろから12月ごろにかけ、9日間(約40時間)行われる。女性の健康とキャリア、部下育成をテーマに、女性管理職や専門家らが講演。話し方のトレーニングや参加者同士の意見交換の場もある。
 人気が高いのは、米国発のオンラインツール「ストレングスファインダー」を使う講義。質問に答えると、社交性や規律性、適応性など30以上の項目がランキングされ、自らの性向や適性が分かる。最終日にはタイプの違う人たちを組み合わせてチームを編成し、研修の報告会を行う。
 財団によると「首都圏に行かなくても深く学べる」「現場に新たな気付きがもたらされた」と企業から高い評価を受けているという。これまで67人が受講。財団のアンケートに答えた35人のうち18人が昇任。うち8人は管理職に昇進した。
 プログラムはノルウェーの女性役員育成事業がモデル。東日本大震災の際、避難所運営や支援物資の選択などで、女性の視点の重要性が再認識されたこともあり、2015年度に始まった。
 昨年度参加した幼稚園などを運営する秀志学園(仙台市)の菊池真樹副理事長(51)は「自分の特性をプログラムで学んだことで、部下の強みや、コミュニケーションの取り方を深く考えるようになった」と感想を述べる。
 今年は6月6日に始まる。財団の荒井康子管理事業課長は「主に在仙企業で女性活躍推進への関心が高まっている。『引っ張る』だけがリーダーではなく、それぞれの強みを生かした多様なリーダー像があることを知ってほしい」と訴える。


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2018年05月06日日曜日


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