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宮古再生へ双子姉妹奮闘 実家跡地の道の駅でペット施設運営「みんなが笑顔で集う場に」

ペットのおやつを販売する「ほにほに亭」を経営する幸江さん
ドッグラン「ワンたろう」を管理する永江さん

 ペットと二人三脚で、東日本大震災で傷ついた古里に笑顔を取り戻そうと奮闘する双子の姉妹がいる。宮古市の梶山幸江さん(42)、永江(ひさえ)さん(42)だ。4月7日に本格開業した「道の駅たろう」でペットのおやつ専門店とドッグランを運営。「人間もペットも、みんなが笑顔で集う場にしたい」と夢を描く。
 姉幸江さん経営の「ほにほに亭」は、サケ、海藻など地元海産物を使ったペット用クッキーなど約20種類をそろえる。
 動物愛護活動に取り組むNPO「命ほにほに」代表で犬の訓練士の妹永江さんは、市が開設したドッグラン「ワンたろう」の管理を任された。
 「道の駅は、自分たちにとって特別な場所」と2人は言う。田老地区のにぎわい中心地にあった実家は津波で流失。その跡地一帯に建てられた道の駅の開業は「古里再生のシンボル」と姉妹には映った。
 震災の発生時には、岩手県内陸部にいて難を逃れた2人だが、古里の惨状に「何か力になりたい」と戻ってきた。
 「震災があった事実を忘れてはいけないが、それだけでは悲しい。ペットの力を借りて笑顔の時間を増やしたい」と幸江さん。永江さんも「ペットは一人では埋められない心の部分を埋めてくれるし、地域と人を結んでくれる」と語る。
 「ほにほに」は三陸地方の方言で「本当に」「まあ、まあ」の意。物事を柔らかく収めるニュアンスを含む。ぬくもりあふれる方言を掛け声に、姉妹で古里の復興に臨む。


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2018年05月06日日曜日


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