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廃校舎で絶品チーズ 東北では珍しい熟成品製造 ファン開拓へ「多くの方に」

凝固した原料乳を切り分け、計量する中村さん(手前)

 秋田県羽後町の旧明通(あけどおり)小校舎で製造されたチーズが「風味豊かでおいしい」と評判を呼んでいる。地元の雄勝酪農農協婦人部のメンバーが設立した会社が手作りする。東北では珍しい熟成チーズも手掛けており、「多くの方に味わってほしい」とファン開拓を目指す。
 2007年3月閉校の旧明通小でチーズを製造するのは「明通りチーズ工房」。音楽室を製造室や熟成室に改造し、11年に生産を始めた。黒板のある一般教室は事務所に使っている。
 地元産の原料乳を翌日に加工する。長期熟成チーズ(40グラム、税抜き650円)、カマンベールウオッシュ(50グラム、同700円)など熟成チーズに力を入れる。
 中村厚子社長(65)と佐藤円工場長(52)の2人が手ごねや型詰め、熟成管理など全ての工程を担う。中村社長は「熟成チーズは手間が掛かるため、東北では専門工房での生産はあまり例がない」と説明する。
 農協婦人部のスイスへの研修旅行をきっかけに「誰もがおいしく食べられるチーズを作りたい」と始め、年1.4トンを出荷するまでになった。仙台や関東では熟成チーズ、地元はフレッシュチーズが人気という。
 佐藤工場長は酪農学園大(北海道江別市)で乳製品の製造学を学び、北海道などでチーズ作りに取り組んだ。「地元産の良質な原料乳を生かしたミルキーな味を楽しんでほしい」と話す。
 商品は羽後町床舞のチーズ工房や近くの道の駅うご「端縫(はぬ)いの郷」などで販売している。13日に工房で試食販売会を開く。連絡先は明通りチーズ工房0183(55)8540。


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2018年05月06日日曜日


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